カラスガレイの研究史(1)
現在,カラスガレイの研究を行っています.
と言うと,いかにも生物学者っぽく聞こえますが,そうではなくカラスガレイをいかにして食べるかを調べているのです.
何故,こんなことをするのかというと・・・
近所のスーパーでいつもカラスガレイのあら(切り身の切れ端)が安くで売られているからです.パックにこんもり入ったものが100円から200円の間で手に入ります.
あらという扱いの割には身が多く,白身ながら脂ものっており,味的にはほぼ文句なしの魚です.こいつは,この魚を利用しない手はありません.
ただし,あらだけに小骨はすごく多いです.小骨が気になってしょうがないひとには向きません.それと,この魚は独特な臭いがあります.はっきり言って,この魚の出汁は臭いです.
とりあえず,食べ方に多少の試行錯誤が必要なようです.まずは,臭いを消すことでしょうか?
さて,
こちらが,カラスガレイのあら(未開封)です.
ポルトガル産です.これだけ入って150円なり.安すぎます.
あのサッカーポルトガル代表であるクリスチアーノ・ロナウドのR・マドリーへの移籍金と比べれば,カラスガレイの値段など微々たるものです.
・・・意味不明ですね.失礼しました.
さて,これまでは基本的な味を確かめるために,カラスガレイをシンプルに水炊きにしてポン酢をつけて食べていました.
それでも十分おいしいのですが,今日は実験をしたくなりましたので別の料理にします.
まず,
湯引きします.カレイを湯引きすることが一般的なのかどうかわかりませんが,とりあえず魚の臭みを消すことができそうなことは何でも試してみましょう.
次に,
だし汁に,カラスガレイを入れてしばらく煮ます.だし汁は,白だしと日本酒をあわせたものがベースで,生姜の切れ端を数片入れています.もちろん,におい消しです.
あくが出ますので,きれいにとりのぞきます.
そして,
赤みそを溶かし,もりつければ・・・
カラスガレイの赤だしの完成です.
さっそく食べてみましたが,味は抜群においしいです.ただし,これは出汁を楽しむものではなく,あくまでもカラスガレイの身を味わって食べる料理だということがわかりました,赤だしだけど・・・.
テーマだった独特の臭みはほとんど気になりません.魚の持ち味を十分に生かし切れているとはいえないかもしれませんが,臭いを消せたことについては◎です.味噌との相性はよいようです.
カラスガレイは,味噌鍋やチゲ鍋にもってこいの魚かもしれません.今度試してみます.王道は,きっと煮付けなんでしょうけど・・・.
by athemus99
| 2010-01-03 16:01
| 料理(レシピあり)