イワシ鯨の鹿の子
さて,本日はまず平々凡々な食卓にのぼらないものをご紹介致します.
昭和という時代を知っている方々は,かつてそれなりにみなさん食べたのではないでしょうか?
鯨の刺身です.
わたしの父親が,某デパートで買ってきたおみやげです.
このご時世,鯨の肉はなかなか手に入れることができないものです.かつてはプロレタリアートの食べ物でしたが,現在はどちらかというとブルジョアジーの食べ物といえるでしょう.
しかも・・・
「鹿の子」と呼ばれる部分です.これだけの量で840円です.
それもそのはず,「鹿の子」はアゴを覆っている部分で,アゴの付け根の部分(鹿の子状の部分)であり,「尾の身」,「脂すのこ」と並んで三大高級部位のひとつに数えられるそうです.
これは,昭和という時代においても,高級だったのかもしれません.わたしは,子供の頃によく鯨の肉を食べましたが,鹿の子は食べた記憶がありません.
さて,そんな鹿の子ですが,よく見て下さい.
脂肪の中に赤い肉が点々と散らばっていて見た目もきれいです。
ものすごく絵になる食材です.
よく,グルメ番組などでみる視点で鹿の子を見てみましょうか・・・
・・・ちょっとピンぼけなんですが,気にしないでくだちい.
おいしそうでしょ?
ワサビ醤油でいただきました.
鹿の子は,基本的には脂の載った部分ですが,お口でとろける様な味わいでは無く、よく噛んで旨味を味わうもののようです。噛んでいると,かすかに鯨の肉の香りがします.この鯨独特の香りが,実になつかしいです.子供のころを思い出します.
といいつつも,実は先日に鯨のハリハリ鍋を食べました.この1週間で鯨を2回も食べることができたとは,なんとも贅沢なはなしです.昭和を知るものにとっては,なつかしい食べ物の筆頭といえるかもしれません.
by athemus99
| 2010-01-04 23:14
| おみやげ